竿
紀州カゴ釣りで使用する竿は2〜3ヒロのハリスに対応するために3-63が定番です。有名どころで行けばダイワの剛弓 紀州遠投、マニアックな所で行けばがまかつの紀州スペシャルUです。どちらも専用竿だけあって、紀州カゴ釣りに最適です。
但し、両軸リールを使用する場合、一般的な投げ方ではリールシートの位置を下げる必要があるので注意が必要です。どちらのメーカーもその事が良く分かっているようで、リールシートは位置移動が比較的楽に行える物が選定されています。
竿を選ぶ場合は上の二つの竿を使用すれば間違いはないのですが、そんな高い竿使ってられん!とおっしゃる方に竿選定時のポイントを説明しておきます。
まず、紹介した2つの竿は軽量化の為に遠投竿にもかかわらず背の低いガイドを採用しています。長竿なので軽さは特に重要なのです。次に、適合ハリスは剛弓で2〜4号、紀州スペシャル2は2〜6号となっており、一般的な2号の磯竿のようです。また、錘負荷は剛弓は5〜10号、紀州スペシャル2は3〜10号となっており、これは一般的な3号磯竿とあまり変わりませんね。
このような条件を備えた6mクラスの竿は磯竿の中でも遠投竿として探すよりも通常の磯竿3号として探す方が見つかり易いと思います。背の低いガイドが装着されていますので比較的軽量です。比較的安価な竿では、宇崎日新のエアステージ磯3-62あたりが若干錘負荷が少ないですが紀州カゴ釣りに適していると考えています。しかしながら、専用の竿ではない為、使用するリールによっては元竿のガイド(一番リールに近いガイド)を切断して使用したり、遠投し易い様にリールシートの位置を変るなど、それなりの工夫は必要になる事もあると思います。また、高価な竿を使っても同じ事なのですが、いくら軽いカゴとはいえ、コマセを詰めた状態では想定錘負荷を超えて遠投を行うこととなりますので、様子をみながらコマセ少なめで始める事をお勧めします。
当協会が紀州カゴ釣りに推薦する竿のスペック一覧です。(2011年1月28日作成)
剛弓 紀州遠投 3-63T | 紀州スペシャルU3-63 | 大島 磯3-63T・F | |
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全長 | 6.3m | 6.3m | 6.3m |
継数 | 6本 | 6本 | 6本 |
仕舞寸法 | 118cm | 120.5cm | 117cm |
自重 | 340g | 360g | 325g |
先径 | 1.9mm | 1.5mm | 1.4mm |
元径 | 25.4mm | 27.0mm | 25.3mm |
適合ハリス ナイロン | 2〜4号 | 2〜6号 | 2〜5号 |
錘負荷 | 5〜10号 | 3〜10号 | 5〜10号 |
モーメント | / | 61.2 | / |
カーボン含有率 | 99% | 99.4% | 99% |
メーカー希望本体価格 | \62,800 | \52,500 | \49,800 |
ダイワの大島磯2号-63T・Fはどうなんでしょうかねぇ〜。紀州カゴ遠投仕様とありますが、錘負荷が2〜6号となっています。当協会員は使用した事がないので何とも言えませんが、少し小さなカゴを使ってグレなんかを狙うのに良さそうですね。あと、295gの軽さが魅力ですね。新たな情報が入り次第報告させていただきます。
大島磯2号-63T・Fスペック
全長 | 継数 | 仕舞 | 自重 | 先径 | 元径 | 錘負荷 | 適合ハリス | カーボン | 定価 |
6.26m | 6本 | 116cm | 295g | 1.1mm | 24.1mm | 2〜6号 | 2〜4号 | 99% | \45,800 |